ちょい速?時事車!

ここ最近(ちょっと遅い?)の時事ネタなどを簡単に紹介!

土屋アンナ、舞台中止騒動をあくまで私見でまとめてみた

騒動から大分経ちましたが、土屋アンナさんが初主演する予定だった舞台、

「誓い~奇跡のシンガー~」

の降板・中止騒動について、土屋さんの事務所から声明がありました。

 

土屋アンナの所属事務所が声明「真の被害者は当社」…舞台降板騒動

 

10月7日の最初の口頭弁論の前に、立場を明らかにしたいということでしょうか。

 

時間も経ったことですし、この機会に自分なりにこの件についてまとめてみました。

 

 

今回中止になった舞台、原作(舞台製作者側からすると「原案」)は原因不明の難病に苦しみ、身体障害と言語障害を持つ方が書いた「日本一ヘタな歌手」という自伝。

 

8月6日からの公演を予定していた舞台、7月29日の時点で中止は決定していたようです。

 

土屋アンナ、けいこ不参加で主演舞台中止 主催側「損害賠償訴訟含む断固たる措置講じる」

 

この時点での中止の理由は上のリンクのとおり、

 

「主演である土屋さんが8回の稽古のうち最初の2回のみしか出ず、そのまま中止せざるを得なくなった」

 

ということまでしかわかっていませんでした。

この時点でのネット上の非難は、主に土屋さん側に集中します。

ありえない怠慢で法的措置による制裁もやむなし、といった雰囲気でした。

 

ところが、その後原作者のH氏が土屋さんを完全擁護するコメントをブログで発表

 

「土屋さんは全くの無実」舞台中止の原作者・濱田朝美氏が製作側を完全否定

 

(ブログ自体はアメーバに登録しなくても見られるのですが、件の記事の閲覧はアメーバへの登録が必要なようです。)

 

H氏が舞台化の存在を知ったのは、なんと友人からのメールとのこと。

調べてみると既に舞台記者会見の一週間前。

 

H氏によると、それまで監督とは路上ライブで一度挨拶しただけ。

直接的にも間接的にも、決定まで舞台化についての話がH氏に来たことはなかったそうです。

 

後にH氏の原作本の出版社「光文社」の元担当と監督に事情を聞いてみたところ、詳細な説明も謝罪もなく、既に本人の許可は取ったと言われたといいます。

 

そこで、5月14日に始めて話し合いがあったみたいですね。

 

土屋アンナ「チケットを買って楽しみにしていた方に申し訳ない」とお詫び

 

なし崩し的に、一応話を進めることにはなったようです。

 

ここで重要なのは、記事によると原作者さんは最終的な許可は台本をチェックしてから、という約束は取り付けていたということ。

 

そして、土屋さん側への舞台のオファーは話し合いのずっと前の3月末には既に行われていたこと。

 

こちらがその時系列が載っている記事です。

許可なく話が進められていたことを示す第一の証拠ですかね。

 

土屋さんや一部キャストの方々にも、今回の舞台の内容に疑問はあったようです。

 

舞台中止騒動の発端は台本…土屋アンナ、主人公の死に不信感

 

原作と大きく違う内容に、主催者に問いただしても、

「刺激的なほうが良い」

という答え。

 

原作を読んで納得し出演を決めた土屋さんは、この時点で主催者側への不信感があったようですね。

 

その後、土屋さんは7月16日のPRライブで原作のH氏から手紙を受け取り、主催者とH氏のやり取りを把握。

 

ただし、これについては、ライブで土屋さんからH氏に直接聞きにいったという報道もあります。

 

 土屋アンナの主演舞台中止騒動、原作者「これからお話する事が真実です」

 

手紙というより筆談のようなやり取りだったのでしょうか?

いずれにせよ土屋さんが舞台化までのやり取りを知ったのは、このときが初めて。

原作者のH氏の気持ちを汲み取り、土屋さんは協力を約束したそうです。

 

そして、

「H氏が納得して、その許可が下りない限り出演できない」

旨を主催者側に伝え、17日以降の稽古に不参加。

 

その後、監督の甲斐氏から原作者のH氏の元へ一枚の同意書のみが送られてきて、台本などの詳しい内容の説明もなく、

「同意書にサインをするように」

という電話を繰り返しもらったことをH氏は明かしています。

 

同意も何も、台本について詳しいことを何も知らないままサインは出来ないでしょう。

 そういう約束だというのですから。

 

当然、H氏は説明を求めましたが、台本が届いたのが7月27日(報道によっては26日。記事では公演二日前とありますがおそらく公演中止の発表二日前のこと)。

製作発表から随分と時間が経っています。

というか、公演直前と言っていい時期ですよね?

 

内容も最後に主人公が倒れるという、原作とかけ離れたラスト。

他にも原作者として全く納得できない内容だったそうで、H氏は「自分の人生を侮辱された」と感じたということです。

 

なにせ、なぜか最後は主人公が倒れますからね。

甲斐氏はこのラストについて、こう述べていたそうです。

 

「私の書いた脚本はあなたそのものだと信じてます エピソードはフィクションですが困難を乗り越え生きてきたあなたが描かれています」

 

いや、最後主人公が倒れたのに乗り越えた姿なんて描かれてないでしょう。

原作者ご本人はこの時点でもお元気だったようですよ。

なぜ倒れる?

 

そして公演中止の発表は29日(台本が届いた二日後)。

土屋さん側も原作者の許可についてどうなったかという話を待っていたようですが、いきなりの、そして役者の変更も何もなしの、中止の発表と土屋さん側への責任追及。

 

これを受けて、原作者H氏のブログでの土屋さん擁護があった訳ですね。

「土屋アンナさんは、全くの無実です。ただ、私のために監督に伝えて下さっていただけなのです」

 

H氏のこのブログについても、舞台監督の甲斐氏は自身のFacebookで反論。

 

土屋アンナ主演舞台の製作代表、原作者の主張に反論

 

 要するに、

 

・原作者を含めた舞台化の話し合いがちゃんと持たれた。

 

・「赤沼弁護士というH氏の代理人」を通して舞台化を進めた。代理人の許可は原作者の許可だ。

 

・「原作」ではなく「原案」なので内容は大きく異なっても問題なく、原作者側(おそらく代理人とされる赤沼弁護士もしくは担当編集者)と土屋さん側にもその事は連絡済みだ。

 

なので問題はないという見解。

 

 

H氏のブログの内容についても、

「何故あのようなことを書いたのか理解出来ません」

とコメント。

 

 

では、ずっと後になって送られてきた「同意書」の存在は?

「すでに許可を取っていた」なら必要のない書類だと思われますが・・・

 

そして同意書よりさらに後に台本を原作者に送って、直後に中止というのは?

そもそも原作者による台本のチェックを得て、同意があってからのはずでは?

 

大体、3月には無許可でとっくに企画がスタートしていて、やっと5月に話し合いがもたれている件については?

 

疑念が大きくなる中、甲斐氏率いる主催者側はこう会見しました。

 

土屋アンナは「ただの怠慢」と製作側

 

一部リンク記事を抜粋します。

 

(1)土屋氏とその所属プロダクションは、出演契約に違反し、無断で稽古をさぼり続け、もっぱらそのことにより公演が中止になった。

 

(2)土屋氏は原案者H氏(名前は引用元から変えてあります)の承諾が取れてなかったというが、平成25年5月に濱田氏代理人の法律事務所において、原案となることの承諾をちゃんと取っており、土屋氏の言い分は事実ではない。

 

(3)土屋氏が稽古をさぼったのは原案者との問題ではなく、土屋氏が舞台に怖じ気づいたか稽古が嫌になったにすぎない。

 

(4)したがってプロダクションには契約違反の債務不履行責任があり、土屋氏には不法行為責任がある。

 

(1)、(2)、(4)については契約や原作者の承諾という裁判においても重要な項目ですが、甲斐氏側が強調したのは、なぜか(3)の項目

 

土屋さんが怖気づいたとか稽古が嫌になったというのは、単純に憶測ですよね?

何故そこを重要視するのか・・・

 

 

(2)については「台本を見てからという原作者側の意向を無視している」というツッコミがありそうだから、一番に重要視はしないってことなんでしょうか?

 

その甲斐氏、台本の結末についてまたまたFacebookによる反論を掲載。

 

甲斐氏“原因は台本”に反論「脚本を読んで土屋アンナは契約」

 

とにかく土屋さん側に責任があるという主張を繰り返しますが、原作者の許可の手続きを遅らせた挙句、公演を中止にして出演者側に全責任をおっかぶせてるようにしか見えませんね。

 

 そして、甲斐氏のFacebook、現在はなぜかタイムラインが削除されています。

 

あるいは荒らしコメントなどがあったのかもしれませんが、甲斐氏はほとんどFacebookでばっかり反論していたんだから、その内容丸ごと消す必要はないでしょう、自信を持って主張できるのならば

 

信用しがたい人ですね。

なにせこんな話まである人ですから。

 

舞台出演予定だった人の話

アンナと演出担当が口論「原作者の許可なしありえない」

(高橋茂は甲斐氏の本名)

 

差別的な発言もありますね。

許可は取った>台本は原作者に見せられない>原案だから原作は関係ない

と、話も矛盾だらけ。

「許可は取った」のに「原作は関係ない」とは?

 

 

出演者はオーディションで決めたのにチケットノルマありという記事

100枚チケット売れ 出演者にノルマも

 

 

そして一方の土屋アンナさんの騒動後の行動は、リンク先の記事の態度を見る限り、常に筋を通していると感じます。

ファンや原作者さんへのお詫びの姿勢を崩しません。

 

過去には二日酔いになって本番に遅刻したりもしたようですが、他人に親身になるこういった姿勢は人として信用できます。

 

しかしなにせドロドロした芸能界のこと。

あえて言うなら芸能人お得意のお芝居かもしれませんが、とっちらかった、へんてこ理論ばかり並べる甲斐氏よりよっぽど筋を通しています。

 

もちろんマスコミの報道それ自体もバイアスがかかったり、と色々と問題のあることは事実なので、鵜呑みにするのは・・・

 

それは今やネット上では常識ですが、それなら甲斐氏得意のFacebookなりできちんと筋道立てた反論をすればいい事

ネットの発達した現在、そういう反論の手段は沢山あります。

 

しかしそれらの反論も本人が全削除

私はこの態度がもうどちらに理があるのかを物語っている、と勝手に思っています。

 

 

裁判については、土屋さん側が負ける事も大いにありえるかもしれません。

契約の詳細も不透明(守秘義務とかもあるから当たり前かな)ですし、興行中止に伴う一定の損害があり、その責任は誰かが負わなければいけないのでしょうから。

素人には理解しがたい裁判結果もありますからね。

 

しかし私は、もし今回土屋さん側が負けたからといって、裁判結果だけが絶対的に正しいなんてとても思えないでしょう。

 

裁判の結果がどうあれ私は今回の件、男気あふれる土屋さんの行動を支持します。